クリックすると船員保険会ホームページのトップページへジャンプします。

現在地:ホーム福祉事業海上医学研究

見出し画像:海上医学研究

病気やけがを未然に防ぐために

船員疾病の特殊性について調査研究し、船員の労働環境に適合した的確な診療方法の確立と傷病の防止に役立てるため、センポスの医療施設(病院、診療所及び健康管理センターの9施設)に勤務する医師を中心として、組織的な研究を行っています。

また、その成果を毎年発行の「海上医学研究」誌(下記に掲載)により発表しています。

事業の内容について

平成13年度に国との委託契約が解除となりましたが、その後も船員保険会が独自の事業として、引き続き研究活動を展開しております。

現在、2つの共同研究が4健康管理センターと芝浦診療所によって取り組まれ、その成果が期待されるところです。

  1. 船員における前立腺癌検査[PSA]に関する研究について
  2. 保健師による漁船船員における生活習慣病の検討〜地域による比較について〜

I.船員における前立腺癌検査[PSA]に関する研究について

日本人の男性特有の癌である前立腺癌は第4位の死亡率で、年々患者数は増加している。その原因は、高齢化の影響もあるが脂肪を多く摂る食生活に変化してきたということが大きい。しかし、PSAという前立腺特殊抗体の発見により、早期診断が可能となり前立腺癌も治る癌となった。 今回は、船員における前立腺癌についての疫学調査を行う。

1.研究の進め方

(1)対象者
漁船、汽船に拘らず船員保険生活習慣病予防健診を巡回及び外来で受診した40歳以上の船員を対象とし、実施施設は、横浜、北海道、福岡、大阪の各健康管理センター及び芝浦診療所の5施設とする。
(2)検査項目
前立腺特異抗原(PSA−タンデム)
(3)実施人数
毎年 5,000名程度(各施設1,000名程度)

2.研究内容

(1)船員の前立腺癌について、疫学調査方式により研究する。

(2)船員保険以外の者とのデータ比較を行うとともに、前立腺特異抗原(PSA−タンデム)陽性者に対しては事後フォロー及び追跡調査を行う。

3.実施期間

平成17年6月から平成20年3月末日までの3年間

4.留意事項

(1)検査結果の分析は、福岡健康管理センターが行う。

(2)検査料等については、本部に請求するものとする。

(3)受診者のプライバシー保護に十分配慮し、検査を行う船員及びその他の受診者に対し、事前に検査の実施について承諾を得るものとする。

(4)前立腺特異抗原(PSA−タンデム)検査は、陽性者の事後フォロー及び追跡調査を行うため、陽性者については健診業務一元化システムによりオプション検査扱いとして結果処理し、ご依頼状を発行する。

5.その他

各施設は、実施の日程を事前に担当のビー・エム・ エル各支店へ通知すること。

II.保健師による漁船船員における生活習慣病の検討〜地域による比較について〜

わが国の生活習慣病予防に対する啓発の基盤は整いつつあるが、生活習慣病は増加の一途をたどっている。

生活習慣病の研究において、他の地域住民を対象とした研究でも、風土、食生活等による特性により一定の疾患の有所見率が多いと報告されているものがある。

本年度より、各々の健康管理センターで漁船船員に関してもそのような傾向があるか否かを検討する。

1.研究の進め方

(1)個人及び地域の特性を把握しそれに基づいた生活指導を行う。

(2)メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の調査を行う。

2.対象者及び人数

(1)船員保険生活習慣病予防健診で巡回健診を受診した男性漁船船員。

(2)各健康管理センター(芝浦診療所を除く)の担当地区において、100名を対象とする。

3.調査対象地域

各健康管理センター(芝浦診療所を除く)担当地区を都道府県単位に分割せず、各地方単位とする。

4.データの分析方法及び研究の進め方

(1)管轄地域の漁船船員の健診データを収集
BMI・最高最低血圧・脂質検査(総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール)・肝機能(GOT、GPT、γ―GTP )・尿酸・血糖値

(2)地域は、北海道、東北、東海、日本海側、九州地区等別にグルーピングを行い、 上記検査データの比較検討する。

(3)地域ごとに上記検査データ及び異常の出現率を検討する。

(4)生活習慣を問診票により集計し、地域間ごとに比較検討
食事(味付け・規則性・間食の有無・肉・魚・野菜・あげもの)等の摂取状況・飲酒習慣(飲酒習慣の有無・量、頻度)喫煙習慣(喫煙の有無本数・喫煙年数)運動習慣の有無・飲酒習慣の有無・睡眠等

5.留意事項

(1)平成18年度の調査及び調査結果の分析は、横浜健康管理センター、北海道健康管理センター、福岡健康管理センター及び大阪健康管理センターが行う。

(2)受診者のプライバシー保護に十分配慮し、調査を行う船員対し、事前に調査の実施について承諾を得るものとする。

海上医学研究誌

事業の成果を毎年「海上医学研究」誌にて発表しています。