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現在地:ホーム福祉事業無線医療センター無線医療通信の実例

無線医療通信の実例

 

例1 痛風が疑われる症例

●第一信受信 (11.2)
△△汽船、乙種医療箱所持、○○34才、フィリピン国籍、甲板手、 10月30日両足の親指つけ根の関節が腫れて痛みを認めた。 ポンタールを与えたところ、 尿量が減ったので中止している。 痛風ではないかと思うが診断、 処置法を指導願います。
以上が第一信であるがここで痛風を疑ったのなら、以前に尿酸値が高いとか同じ症状がでたことがあるのかも報告があると診断は一層はっきりする。 またアルコール過飲が誘因となることもあるため、 アルコール歴も聞く必要がある。
医師の返信では痛風発作が考えられること、 安静、 アルコール禁止、 鎮痛消炎剤(インダシン)の指示と一緒に水分は一日の尿量が2000ml位になるよう指示された。
●第二信受信 (11.28)
一週間を過ぎて痛風発作が消えたので継続乗船していた。 11月26日T市に入港したため病院を受診したところ尿酸値が11.6と高く痛風と診断されたが、 本入は継続乗船を強く希望し乗船したところ11月28日、今度は右膝が赤く腫れ痛みがでた。足親指の痛みはない。体温37.5℃、脈拍76/分、血圧118/82、尿回数夜4回、1日尿量1500ml位。処置法乞う。
T市の病院で乗船の可否は、どういわれたのかわからない。 発作がとれた後の尿酸を下げる薬をもらったのかどうかもはっきりしない。 また11月3日から28日の間の状態も観察され報告があれば一層良い。返信では痛風による結晶性膝関節炎と診断、 発作に対してインダシンまたはコルヒチン投与が指示され、 症状がおさまってから尿酸降下剤を服用するよう指示され、 12月5日に症状がおさまって仕事を開始した。
尿酸値を定期的に測るように指示されたが発作がおさまると放置される例が多いため、 指導がきちんとされるべき症例である。

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例2 慢性肝疾患が疑われる症例

●第1信受信 (11.27)
31才、漁船、二日前より全身の皮膚、 目に黄疸がでて悪化している。 体温36.8℃、血圧106/62、脈拍84/分。うわごとを言い、目の焦点があわない、食事とれず、数日前に吐血したが本人が隠していた。 船に乗る前より肝臓病あり本人が隠していた。 11月28日ミッドウエイに入港予定。処置乞う。
返信は肝硬変症、食道静脈瘤疑い、肝性昏睡の疑いが強く、 入港まで血圧、脈拍、意識状態、吐血、下血の有無の観察をするよう指示し、できるだけ早く入港するよう指示した。 この例は第二信で4ヵ月前に某市の病院で慢性肝疾患といわれており診断書末提出のまま乗船していることがわかった。 本来病気がわかっていれば、乗船は無理な人であったが、こういう例は時々みられるようである。 残念なことにこの例はその後どうなったかまったく連絡がないため、病状の経過が不明である。

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