診療科のご案内−脳神経外科
特色・専門
脳神経外科では、主に脳血管障害(くも膜下出血、脳動脈瘤、脳内出血、脳梗塞)、脳腫瘍、頭部外傷(頭蓋骨骨折、脳挫傷)などの脳の器質的疾患の診断と治療にあたっています。
脳梗塞は、日本の高齢化社会の到来とともに患者さんの数が増加しています。突然の半身麻痺や痺れ、呂律障害などで発症することが多く、早期の診断と治療が大事です。診断はMRI検査の拡散強調画像により早期診断が可能です。治療は脳血流改善剤、抗血小板薬、抗凝固剤、そして(梗塞巣に出現し組織を障害する)フリーラジカルを捕獲する薬などを点滴にて2週間ほど行います。梗塞の程度にもよりますが、治療が発症早期であればあるほど症状の回復が得られる可能性が高くなります。
突然の頭痛、嘔吐、そして意識障害で発症するくも膜下出血は、その出血源である破裂脳動脈瘤を処置しても重い後遺症が残る恐ろしい病気です。最近はMRIの普及とともに破裂する前に脳動脈瘤を発見し手術あるいはカテーテル治療でこれを処置することが多くなっています。ただすべての脳動脈瘤を治療するのではなく、破裂する可能性が高いと考えられる 1)大きな、 2)形が不正な、 3)増大傾向のある、脳動脈瘤が早期に治療されます。
脳腫瘍には髄膜腫、聴神経腫瘍、下垂体線腫などの良性腫瘍と神経膠芽腫や転移性脳腫瘍などの悪性腫瘍があります。このうち転移性脳腫瘍は高齢化の癌治療の進歩により罹患する患者さんが多くなっています。脳転移はいったん生じると周囲に広範な脳浮腫を伴って増大するため患者さんの状態が急速に悪化します。このため原発癌や(脳以外の)他臓器転移巣より優先して脳転移巣が治療されます。小さなものはガンマナイフ治療などの定位的放射線治療が行われます。3cm前後の大きさになると手術治療がとられます。当科には多くの転移性脳腫瘍の患者さんが紹介されており、癌患者さんの末期のQOLを向上させるべく治療に取り組んでいます。
近年脳神経外科領域で注目されている疾患に特発性正常圧水頭症があります。加齢とともに脳脊髄液が脳室にたまり歩行障害、失禁、軽度痴呆を来たす疾患です。MRIの冠状断撮影、髄液排除試験などにより診断は比較的容易です。脳室の髄液を腹腔に流すシャント手術を行うことにより症状が軽快します。高齢者における歩行障害や痴呆患者さんの数パーセントの方がこの病気だと言われ、「治る歩行障害、治る痴呆」として最近話題になっています。
診療スタッフ
| 職名 | 氏名 | 専門 | 認定医等 |
|---|---|---|---|
| 副院長 | 日山 博文 | 脳腫瘍 脳血管障害 |
日本脳神経外科学会専門医 |
| 医師 | 千葉 謙太郎 | ||
| 医師 | 角 真佐武 |




