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診療科

診療科のご案内−歯科口腔外科

当科は、口腔外科疾患(*1)および有病者の歯科治療を主体としており、重篤な合併症を有する入院患者さんや、近隣の医科・歯科医院からのご紹介患者さんの治療の他に、大学病院の後方支援、救急隊の受け入れなどを積極的に行っている中核的医療機関です。

外来診療表

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
初診 大橋 田中 大橋・田中(手術) 大橋 田中 田中
午前 田中 大橋 吉屋
大橋・田中(手術)
    大橋
午後 大橋・田中 大橋・田中 大橋・田中・葭葉 大橋 田中  

口腔外科(こうくうげか)とは

歯や歯茎(歯肉)、舌、頬粘膜を含めた口腔(口の中)の他に、顎(がく)、顔面ならびにその隣接組織に生じた疾患を治療する診療科です。口腔領域の疾患は、食事や会話が上手く出来ないなどの機能的障害と、審美(美容)的な障害を生じ、患者さんの生活の質(Quality of Life: QOL)を低下させることがあります。治療により口腔・顎・顔面全体の自然な形・機能を回復すると顔全体がいきいきとした健康的な美しさを取り戻します。そのお手伝いをするのが口腔外科です。
下記に挙げる疾患(*1)が対象となりますが、鼻や目、そのほか全身の症状を伴う疾患は耳鼻科や眼科、内科などの専門医とともに診査・診断、治療を行っております。

*1 主な口腔外科疾患

顎変形症

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受け口や出っ歯は個性の一つとも言えますが、発音、咀嚼(そしゃく)障害を来したり、著しい顔面の変形を生じた状態を顎変形症といいます。一般的にはそれほど認知されていませんが、顎変形症の治療は健康保険が適応されています。
顎変形症は、あご骨(上顎骨・下顎骨)の大きさや形、位置関係の異常によって生じるため、レントゲン写真、口腔内写真、および歯列模型などの資料から日本人平均値との比較分析を行い、手術の必要性を解析します。 顎変形症と診断された場合、手術までに歯の矯正(歯列矯正)を1〜2年間行い、上下の歯並びのバランスを合わせてから手術を行います。手術終了後はさらに術後矯正として1〜2年程度歯列矯正が必要となります。

手術は全身麻酔で行い、顎骨変形の程度によって手術方法が異なります。日本人では受け口(下顎前突症)が顎変形症の7割を占めており、当院では両側下顎枝矢状分割術の施術例が多いです。以前は骨の固定にチタンプレートを使用し、術後1年以降に再度入院してチタンプレートを除去しておりました。近年は主に吸収性プレートを用いておりますので、除去手術の必要がありません。 入院期間は2週間程度で、上下の口を結紮する(顎間固定)期間は5〜7日程度です。
顎骨の形態や骨の移動量によって矯正期間や術式、プレート固定方法、顎間固定期間などは異なります。また、下唇、オトガイ部(顎の皮膚)に痺れ感などの後遺症が出現する可能性もありますので、術前によく主治医と相談させていただきます。

抜歯

顎骨に埋伏した親知らずや、虫歯・歯周病の進行した歯を抜歯します。当院では、顎の深部に埋伏した歯の抜歯や、恐怖心の強い患者さんには無痛治療を行っております。

歯の欠損症(インプラント

大切な歯を失った、または抜歯しなければならなくなった場合に、あごの骨に人工の歯根・インプラントを埋め込み、その上に人工の歯をつくります。
失った歯の修復法として、従来はブリッジや入れ歯を入れることにより機能を補ってきました。しかしこうした代用物には、隣の健康な歯を削らなければならない、上手く噛めない、食べられないといった問題がありました。 インプラントなら天然の歯とほとんど同じ感覚で噛むことができます。

外傷

口腔顎顔面領域の外傷は顎骨・顎関節・頬骨・鼻骨など顔面を形成する骨の骨折や、顔面皮膚や口腔粘膜などの軟組織の損傷、そして歯の破折や脱臼などを伴う場合が多くみられます。骨折している場合はかみ合わせがずれてしまっていることが多く、そのような場合には手術による整復が必要になります。軟組織損傷には特殊な縫合糸で瘢痕をなるべく残さないよう丁寧に縫合する必要があります。歯が抜けてしまった(完全脱落)場合には、決して抜けた歯を拭き取らず、生理食塩水か牛乳などに浸してお持ち下さい。もしもいずれも持ち合わせていなければ、抜けた歯を口の中に含んでなるべく早く来院してください。条件がよければ再度生着することがあります。

嚢胞(のうほう)

嚢胞とは顎骨内や粘膜内などに発生する膿や唾液の袋です。痛みなどの症状が無いまま徐々に大きくなっていくものが多いため、偶然レントゲンで見つけられることがあります。放置しておくと顎骨が弱くなり、容易に骨折する場合があります。また、唇や頬粘膜に水ぶくれ(粘液嚢胞)ができることもあります。

口腔粘膜疾患

アフタ性口内炎、ウィルス・細菌感染による難治性口内炎、自己免疫疾患による粘膜炎、白板症や紅斑症などの前癌病変などがあり、放置しておくと悪性化(癌化)する疾患もあります。また、口腔内常在菌の一種であるカンジダ菌感染(カンジダ症)でも粘膜炎を起こします。

舌痛症

舌の先端や側縁がやけどしたようにヒリヒリ痛む患者さんが最近増加傾向にあります。その原因は多岐に渡り、舌癌などを心配して発症することもあります。また、血清亜鉛の欠乏や、カンジダ菌が原因の場合もありますので、まずは検査を行い的確な治療を行います。

顎関節疾患

顎関節症は歯科の三大疾患の1つともいわれ、口の開閉時の疼痛、口が開かない(開口障害)、開閉口時の顎関節雑音などの症状を特徴とします。ストレスや食いしばり、習癖、職業などなど、原因は多数考えられます。顎の安静が必要となりますので、上下の歯が接触しないよう心がけていただきます。また、口腔内にスプリント(マウスピースに似た装置)を装着したり、関節腔を洗浄したりして治療を行います。その他にも顎関節の先天異常および発育異常、脱臼、骨折などの外傷性病変、リウマチによる関節炎、変形性関節症など多くの疾患があります。

炎症

虫歯や歯周病からの細菌感染(歯性感染症)に対して、内服薬で制御できない場合には長時間作用する抗菌薬を外来で連日点滴投与を行います。それでも制御できない場合は、入院で1日2回の点滴投与が必要となる場合があります。

腫瘍(悪性腫瘍・良性腫瘍)

口腔内にも良性腫瘍と悪性腫瘍ができます。おもに舌や歯肉などの軟組織が占めますが、顎骨に発生することもあります。悪性腫瘍の治療は、手術や抗癌剤(化学療法)、放射線療法、免疫療法などがありますが、咀嚼(噛む)、嚥下(飲み込む)、発音などの機能に障害を来す可能性がありますので、専門病院ご紹介することがあります。良性腫瘍の中にも癌化する可能性を持った病変がありますので、切除すべきか入念に診査・診断いたします。

ドライマウス

口腔乾燥症の原因には加齢、放射線治療、シェーグレン症候群などがあります。まず口腔水分計で簡易検査を行い、シェーグレン症候群と鑑別するために唾液分泌テスト、口唇腺の病理組織検査、ドライアイ検査、自己抗体の血液検査などで精査します。治療は、含嗽剤、人工唾液、唾液分泌促進剤などを用い、QOLを高めながら口腔内を管理します。

診療スタッフ

職名 氏名 専門 認定医等
医長 大橋 勝 口腔外科一般
デンタルインプラント
日本歯科人間ドック学会認定医
歯科医師臨床研修指定医
医師 田中 千久紗    
非常勤医師 吉屋 誠 顎変形症
顎口腔領域の外傷・腫瘍
口腔粘膜疾患
日本口腔外科学会
専門医/指導医
非常勤医師 葭葉 清香    
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