船員ほけんVol.740
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15昨 今 の バ リ ウ ム は 無 味 無 臭 で、 検 査 1 回 分 の 量 は 100 ~150ml です。”バリウムを全部飲んでください”というアナウンスが聞こえたら、むせないように注意しつつゴクゴクと飲みましょう。チビチビとしか飲めないという方は実は食道がうまく観察できないことが多いのです。ただし、※誤嚥(ごえん)すると検査が中止になることがあるため、慎重に飲み込むようにしてください。※誤嚥=飲み込んだ物などが、誤って気道(気管)に入ってしまう状態。バリウムを飲んだら、最初は基本右に向かって 3 回転します。回ることによってバリウムが胃の粘膜に程よく付着したら撮影が始まります。右へ向いたり左へ向いたり更に回転したりと忙しいのですが、アナウンスにしたがって頑張って動いてください。体の向きを左右にひねったり、真横に向く際に腰だけ動かしがちになる場合がありますが、上半身も一緒に動かすと良好な姿勢になることが多いです。うつ伏せになり、寝台が逆さまになっていく姿勢は特に辛いと感じるかもしれませんが、肩当てで体を支える撮影装置が主流です。手すりをしっかり握り、体重を肩当てに預けてリラックスしてください。また、撮影時は息を止めますがその際、お腹の動きを止めることを意識し、息を吸ったり吐いたりしたままの状態をキープしてください。息が止まっていてもお腹が動いていると写真がブレてしまいます。バリウム検査はどうしても苦手、頑張っても発泡剤を何度か追加するので辛い、あるいは検査台での動きが大変になってきたという方は、内視鏡という手段もあります。よりご自身に合った方法で胃のチェックをされてはいかがでしょうか。バリウム検査終了後は、お渡しする下剤を早めに服用し、できるだけ水分をとってください。何回か白、もしくは白っぽい便(バリウム便)が出ますが、いつもの色の便に戻れば、お腹の中のバリウムがすべて排泄されたと言えます。 バリウム検査中の動き検査終了後船員ほけん 2025 . 3 . 4

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