15飲酒後は口内が酸性に傾き、また唾液の減少により自浄作用が落ちたり、細菌が増えたりするため、できるだけ早く歯みがきをしてください。できない時は水で口をゆすぎ、遅くとも翌朝は必ず磨きましょう。飲酒中や飲酒後もしっかり水分を取りましょう。水を飲むことで唾液の分泌を促進したり、酸性になった口内を緩和したりする効果もあります。飲んだお酒と同量以上の水を取るようにしましょう。長時間の飲酒は、口内も長く酸性状態になり歯が溶けたり、アルコールや糖質が口内環境を悪化させたりして、むし歯菌が増殖します。アセトアルデヒドは歯ぐきにダメージを与え歯周病のリスクを高めます。酸性度や糖分の多いお酒を避けたり、飲み過ぎたりしないようにしましょう。全身の健康のためにも、休肝日を作ることが望ましいです。定期的な歯科健診やクリーニングを行うことが予防策として重要です。むし歯や歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、知らないうちに進行してしまいます。飲酒習慣のある方は、アルコールが歯や口にもたらす影響を意識し、注意深く口腔ケアを行うことが大切です。飲酒による口内環境悪化を予防する5つの方法④歯みがきがおろそかになる酔うと、お風呂に入ったり歯をみがくのも億劫になったりします。1 日ぐらいであれば余り問題はありませんが、毎晩・毎週続くとなると、むし歯や歯周病に大きく影響します。⑤口臭アセトアルデヒドが原因で、口臭が強くなることがあります。利尿作用により唾液が減ることで細菌が増殖し口臭の原因となります。⑥アルコールとがんアルコールは口腔がん、咽頭がん、食道がんなど口やのどのがんリスクを高めることが知られています。アセトアルデヒドは発がん性があり、口腔内の粘膜にダメージを与え、がん細胞が発生しやすくなることが一因です。1.飲酒後すぐに歯みがきをする2.こまめに水を飲む3.ダラダラ飲まない4.飲酒を適量に保つ5.定期的に歯医者に行くいつまでも楽しく食事をすることやいきいきと会話するためには、健康な口腔を保つことが大切です。お酒を飲み過ぎてアルコール依存症になると、お酒以外は受けつけなくなり、深刻な口腔疾患が多発します。お口と全身の健康維持のためにも、お酒は適量を心がけてください。船員ほけん 2025 .7. 8
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