~2特集特集東北の名湯 鳴子温泉郷と史跡・名勝を巡る東北の名湯 鳴子温泉郷と史跡・名勝を巡る宮城県最北端に位置する鳴子温泉は、古くから続く温泉地として知られています。鳴子温泉郷には、「鳴子」、「東鳴子」、「川渡」、「中山平」、「鬼首」の5つの温泉地が含まれ、多様な泉質と豊富な源泉数で日本有数の温泉地となっています。今回は、JR山形新幹線に乗車し山形駅から立石寺、新庄市内を経由して鳴子温泉で一泊、平泉市内の名勝・史跡をご紹介します。かわたびおにこうべ ~奥の院までの石段数JR山寺駅五大堂からの絶景(山寺駅方面)せみ塚新庄城址新庄まつり(山車)初 日> 山寺 <JR仙山線「山寺駅」からゆっくり歩いて10分。「山寺」正しくは「宝珠山 立石寺」と言います。貞観2(860)年、第三世天台座主慈覚大師円仁によって建立されました。天台宗の御山(おやま)で東北を代表する霊山です。現在でも、33万坪ほどの境内の中に大小30余りの堂塔が残され、三つの不滅(法灯・香・写経行)が今なお護られています。元禄2(1689)年に松尾芭蕉が旅の途中で訪れ、名句「静けさや岩にしみ入る蝉の声」を詠んでおり、参道の句碑と「せみ塚」があります。山寺へ行ったら必ず登るという、五大堂。麓から山頂までの標高差は159m、1000段を超える石段を登らないと行きつけないが、眼下の門前町の絶景をご覧あれ。> 新庄城址(最上公園)<今から400年ほど前の江戸時代、常陸松岡(茨城県高萩市)の地からこの出羽最上の地(新庄)についた戸沢家が新庄藩主として240年あまりこの地域一体を収め、現在の新庄の基礎を作りました。令和7(2025)年新庄市は開府400年を迎えます。新庄城は、新庄藩戸沢政盛が築き、寛永2(1625)年に完成したと伝えられています。本丸は東西52間、南北127間、正面に天守櫓がそびえ、周囲は堀と土居で囲まれ、三隅に櫓を有する平城でしたが、寛永13(1636)年の火災以来天守櫓は再建されませんでした。> 新庄ふるさと歴史センター <260年の歴史を持つユネスコ無形文化遺産「新庄まつり」の山車2台を展示するほか、「歴史民俗資料館」や「雪国民族間」など新庄の歴史・民族・観光・芸術文化を物語る資料や作品を多数展示しています。R47号線で、一路 鳴子温泉郷へ
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