船員ほけんVol.742
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5薩摩長崎鼻灯台 鹿児島県 大隅半島 東シナ海錦江湾 薩摩半島 薩摩半島の最南端に突き出た岬である。浦島太郎が竜宮へ旅立ったと伝えられる「竜宮鼻」の別名を持つ。岬の西方には弓なりの砂浜が続き、その端に開聞岳がそびえ立っている。天気の良い日には、南の洋上に屋久島・竹島・硫黄島を望むことができる。竜宮伝説発祥の地である長崎鼻にある豊玉姫(乙姫様)を祀った神社で、海の守り神と浦島太郎と乙姫様が出会った縁結びの神様として、ご利益があると言われている。長崎鼻の周辺にある砂浜は、ウミガメの産卵地で、古くから亀は漁師や釣り人から海の守り神として大切に扱われており、浦島太郎伝説の発祥の地として言い伝えられるようになった。この神社には、願い事を貝殻に書いて奉納する貝殻祈願がある。祈願料を納め、好きな貝殻に願い事を記入し、かめ壺に奉納し、本殿で願い事を再度念じれば祈願完了。奥 開聞岳/手前 薩摩長崎鼻灯台龍宮神社貝殻祈願薩摩長崎鼻灯台所 在 地:鹿児島県指宿市灯火標高:21.0 メートル(海面から灯火)塔  高:11.0 メー トル形  状:白色塔形コンクリート造光到達距離: 13.5 海里(約 25.0km)初 点 灯:1957 年(昭和 32 年)1 月薩摩長崎鼻(さつまながさきばな)灯台-鹿児島県なのに長崎鼻--長崎鼻--龍宮神社(りゅうぐうじんじゃ)-船員ほけん 2025 .7. 8●薩摩長崎鼻灯台データ大隅半島と薩摩半島に囲まれた錦江湾(鹿児島湾)に出入りする船舶や東シナ海を航行する船舶の道しるべとして1957(昭和32)年に完成した。灯台に上ることはできないが、遊歩道の途中にあり、あたりは岬の突端なので、海風が吹き抜け、潮の音が響く絶景である。灯台の先にも、海に向かって遊歩道が続いている。岬と呼ばれる島の先端部分が長い形状をしているから「長先」となり、これが「長崎」に変化したと言われ、「鼻」はというと、島の先端部分というのが元々の意味となる。全国の「長崎鼻」と名前がつく地名は105あり、そのうち九州地方は18地点に長崎鼻の地名が付けられている。

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