船員ほけん743号
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11(ようはいじょ)がある。社 に 関 わ る 文 化 財 は、 平 成 29(2017)年、「神宿る島」宗像・島の北部には、沖津宮の遥拝所三宮は、本土にある辺津宮(へつぐう)で、一般的に宗像大社参拝というと、この辺津宮を詣でたことをいう。御祭神は、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)。この三人の神は、宗像三女神と呼ばれる。辺津宮には宝物殿があり、沖ノ島で出土した約 8 万点の国宝の多くが保管され、一部公開されている。金銅製龍頭、勾玉、神鏡、ガラス製の小玉など、海外からの輸入品と国内で作られた祭事等に使ったものが混在し、一見の価値がある遺物が並ぶ。ぜひご覧いただきたい。沖ノ島をはじめとした宗像大沖ノ島と関連遺産群の構成資産の一つとして、ユネスコにより世界文化遺産に登録されている。風にあたっていると、落ち着く間もなく宗像大島に着く。宗像大島を訪れる観光客の主な目的は、中津宮への参拝であるが、静かな日常を送る宗像大島も夏の間は、海水浴客が多く訪れる。港から徒歩圏で、水質の良い人工の海水施設「かんす海水浴宗像大島港宗像大島 夢の小夜島玄界灘に浮かぶ宗像大島中津宮のある宗像大島は、周囲約 15 キロ、福岡県最大の離島で、漁業、農業を主な生業として約 560 人が暮らしている。福岡県宗像市にある神湊港から旅客船「 し お か ぜ 」 に 乗 り、 約 15 分、約 11 キロの航海だ。心地よい海船員ほけん 2025 . 9 .10

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