船員ほけんVol.744(2025年11・12月号)
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箱根美術館エントランス成川美術館エントランス展望ラウンジから芦ノ湖・富士山茶室真和亭からの苔庭庭園と茶室山月庵> 箱根美術館 <強羅にある箱根美術館は、昭和27年に開館した箱根で最も歴史のある美術館で、日本の陶磁器と美しい庭園が融合した独自の魅力を持っています。本館展示室は、縄文時代の土器から江戸時代までの「やきもの」が中心。鎌倉・室町時代の六古窯(常滑・瀬戸・信楽・丹波・越前)の壺や甕など、日本有数の陶磁器コレクションを誇ります。また、令和3年に国の名勝指定を受けた庭園「神仙郷」は、約130種類の苔と200本のモミジが植えられた幻想的な空間で、秋には紅葉が苔の上に降り積もり絶景が広がります。茶室「真和亭」はこの苔庭を眺めながら季節のお菓子と抹茶を楽しめます。特に秋の紅葉シーズンは絶景が広がり訪れる価値ありです。12 月 24 日までは、「日本の近現代美術展」を開催中です。> 成川美術館 <芦ノ湖畔の元箱根にある成川美術館は、現代日本画を中心に展示する美術館です。現代日本画の名品約4,000点を所蔵しており、山本丘人、平山郁夫、加山又造など、文化勲章受章者を含む著名な画家の作品が並びます。また、展望ラウンジにある総長50mにも及ぶ一面ガラス張りの窓からは、芦ノ湖と富士山の大パノラマを見渡すことができます。展望ラウンジに併設されたティーラウンジ「季節風」では、絶景を眺めながら軽食やスイーツを楽しめます。11 月 12 日までは、「小笠原元展 風景との対話」、「林真 日本画展−生へのドラマを纏いながら−」企画展を開催中。11 月 13 日から来年の 3 月 11 日までは、「風景の抒情詩 山本丘人展」、「咲き乱れる(京琳派)と(花鳥画)日本画の新境地 西嶋豊彦展」企画展を開催する予定です。箱根七大美術館を巡る旅は、芸術と自然が織りなす贅沢な時間。それぞれの美術館が持つ個性と魅力は、訪れる人の感性を豊かにしてくれます。四季折々の風景とともに、作品との出会いを楽しむのも箱根ならでは。箱根の紅葉の見頃は例年通りですと10月下旬から11月中旬ということです。静けさの中にある感動を、ぜひ味わってみてください。2 日目12

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