船員ほけんVol.744(2025年11・12月号)
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。 14おすすめの朝食健康診断の結果から「お食事の見直しを」と言われたことはありませんか?「よし、頑張ろう!」と思う方もいれば「分かってはいるけれど…」と一歩踏み出せずの方もいらっしゃるかもしれません。今回のお話しを毎日のお食事の振り返りに、これからの健康な毎日に向けての第一歩としてご活用いただけますと幸いです。食べる時間(タイミング)朝食は昼食まで、昼食は夕食まで、夕食は翌朝の朝食までのエネルギー補給と考えます。なるべく決まった時間に食事を摂ることによって体内リズムが崩れにくく、睡眠の質もあがります。特に、朝食を食べることで 1 日の代謝があがり食べた物を消費エネルギーとして使っていきやすくなります。日中は仕事や家事で体も頭も動かす機会が多く、夜は体を休める時間になるので朝食昼食よりも、夕食を少な目に設定できると良いですね。また、脂肪合成を促進するたんぱく質の 1 種に※ビーマルワンと呼ばれるものがありますが、これは 1日の中で量が変化することが知られています。15 時頃が最も少なく 22 時以降は 15 時の約 20 倍にもなると言われています。22 時までに食事が終えられるように工夫ができると良いと思います。帰宅時間が毎日遅くなる方は、夕方に軽食としておにぎり等を食べ、帰宅後はおかずだけ食べるようにすると消化吸収に負担がかかりにくくなり、おすすめです。また夜勤労働中に食事の機会がある方は、22 時以降の食事では油の少ないものを選ぶようにしましょう。※ビーマルワン(BMAL1)とは、生活リズムを調整するタンパク質の 1 種で、脂肪の蓄積を促進する働きがあります。太陽の光と関係が深く、日が出ている時間帯は少なく、日没後に多くなります。食事の適量自分の手を使って適量を知る「手ばかり栄養法」をご存じでしょうか。体の大きさに比例して手の大きさが違ってくることから、自分に必要な量の目安を知ることができます。今の食事が食べ過ぎなのか、量を減らし過ぎていないかを知ることで、食事量を調整しやすくなります。●食べ過ぎに注意したい食品 体を動かすエネルギー源として使うことのできる食品です。・主食、果物…食べ過ぎは血糖値の上昇につながりやすいです。・主菜、乳製品…食べ過ぎは腎臓や肝臓の負担になることがあります。品川シーズンテラス健診クリニック 管理栄養士 足達 真緒何からはじめる?食事を変える第一歩!健 康 広 場

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