船員ほけんVol.746(2026年3・4月号
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温泉散歩ぐるり海道温泉散歩温泉散歩ぐるり海道温泉散歩ぐるり海道10別府の湯けむり今回のテーマは「別府」である。海洋型温泉地の横綱といえば東は熱海、西は別府だろう。8つの温泉地の集合体であることから「別府八湯(べっぷはっとう)」と呼ばれる(別府、浜脇、観海寺、堀田、明礬、鉄輪、柴石、亀川)。別府は筆者が 18 年間ほど住んだ町で、様々な魅力があることから本コラムでは数回に分けて紹介したい。人口は 11 万人ほどで、温泉の数(源泉)は日本の一割に相当する 2,800 以上ある「泉都」である。別府の市街地はきれいな半円形で、南北にスパッと直線を引いたような海岸があり、東側が海だ。市街地の西には活火山の鶴見岳(1375m)がそびえる。扇状地で、町全体が緩やかな傾斜を持つ。海岸の西側からすぐ町が始まるので、港から買い物に行くにも温泉に行くにも便利だ。大学の乗船実習でも別府は人気の寄港地である。筆者の現職は東海大学人文学部の教員だが、2015年までは大分県庁に勤めていた。とはいえ研究所勤務であるから「お役人」イメージとはほど遠い。毎日、作業服を着て実験や現地調査に明け暮れ、スーツを着るのは年に数回だった。そして、住まいは別府温泉のど真ん中であった。夢のような状況である。なにせ別府では百円や二百円で温泉に入れる共同温泉がそこら中にある。銭湯のような地域密着型の小規模温泉である。大体、朝 6 時から夜 23 時頃まで開いていて「仕事の前にひとっ風呂、仕事終わりにひとっ風呂」ができるのだ。これが病み東海大学人文学部 学部長 ・ 教授(海洋環境・温泉観光文化・地域振興研究者)斉 藤 雅 樹第2回「別府八湯 その1 共同温泉」

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