胃がんは日本人の部位別がん罹患率で常に上位にランクされます。
胃がん検診は、胃カメラ検査とバリウム検査の両方が推奨されています。胃がんの主な危険因子には多量の塩分摂取、喫煙、ピロリ菌の感染などがあります。1~2年に1回程度、胃部検査を受けるとともに禁煙や、塩分を控えめにするなどの生活習慣の改善や、ピロリ菌の検査を受けることをお勧めします。定期的な検査は早期発見・早期治療に繋がります。胃カメラ検査かバリウム検査かは、今のご自身の健康状態から検査方法をご検討ください。
胃バリウム検査をおすすめ
- 費用を抑えて検査をしたい
- 今まで胃の病気をしたことがない
- 消化器の症状がない

胃カメラ検査をおすすめ
- 徹底的に胃を調べたい
- 家系に胃がんの人がいる
- 消化器の症状がある
- ピロリ菌がいる
- 除菌をしたことがある

胃バリウム検査(X線検査)とは
発泡剤で胃を膨らませた後に造影剤(バリウム)を飲み、胃粘膜に付着させ、凹凸・ひだ・伸展状況等から、胃の全体像や病変の有無を確認します。胃全体の形をとらえやすく、短時間で手軽にできて費用が安く検査できる一方、少量ではあるものの放射線被ばくがあり、稀にバリウムの誤嚥により肺炎や、バリウムがうまく排便されない場合に腸閉塞を起こすことがあります。また、バリウム検査で異常が指摘された場合に、胃カメラ検査で精密検査を行う必要があります。
胃カメラ検査(内視鏡検査)とは
細い管を口や鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸を直接観察します。バリウム検査に比べて直接観察できることから微細な病変の発見に優れています。しかし、バリウム検査より苦しいと感じることがあり、稀に喉の麻酔薬によるアレルギーや生検(組織採取)による出血、内視鏡による粘膜の損傷や出血、穿孔があり、鼻出血がみられることもあります。
胃健康度チェック(オプション検査 4,400円)
胃に病気があるかを知るためには、バリウム検査か胃カメラ検査のどちらかを受けることが推奨されています。ただし、どうしても抵抗がある方や諸事情によりどちらの検査も受診できない方は、血液検査による胃健康度チェックでピロリ菌の有無と胃粘膜の萎縮の程度を反映するペプシノーゲンという物質の濃度を測定することで、将来胃がんになりやすいかを調べることができます。ピロリ菌が陽性(+)と出た場合は、ピロリ菌除菌をすることにより、将来の胃がんリスクを減らすことが出来ます。ただし、今現在、胃がんの有無がわかるものではありません。